Keychron Q2

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Keychron Q2は今年1月にKeychronから発売されたキーボード。QシリーズはKeychronの中ではハイエンドの位置付けで、高級な自作キーボードで使われているガスケットマウントのような機構も取り入れた、打ち心地重視のモデル。組み立て済みのものも、組み立てキットも両方販売されている*1

ちょっとよいメカニカルキーボードを触ってみたい、だが、自作キーボードに対しては自分で組み立てると品質を担保できない不安があったので、できれば既製品で使えるものがほしかった。Keychron Q2は製品化のアナウンスがあった時から目をつけていて、ニュースレターも登録していた。元々アナウンスされていた発売時期からは後ろにずれこんだが、1月ようやく発売され、そして、確か発売翌日あたりに注文したと思う。

本体

私の好きな65%のレイアウト。右上にはノブがある*2。この別種の入力機構の存在は、少しワクワクを感じるが、活用する機会は今のところない。

本体ケースはアルミ製。武骨な外観。かなり重さがあり、安定感がある。約1.6kgで、16インチMacBook Proと同じくらいだ。

後ろの方が高くなるチルトが元々ついていて、角度を調整できる足のようなものはない。チルトはあってもなくてもよいと感じる方なので、これはどちらでもよかった。

キースイッチ

Gateron G Proスイッチがついている。軸は赤、茶、青から選べるが、茶軸にした。以前購入したMD770は赤軸だったのだが、MD770をしばらく使っていて気づいたこととして、自分はどうやらリニアなフィードバックに対して割と底打ちしようとして、少し疲れる使用感を覚えてしまうようだった。なので今回はタクタイルで。

果たして打ち心地は上々で、コーディング作業の中で使用するさまざまなキーバインドの入力も問題ない。これまで所有したことのあるメカニカルキーボードのどれよりも気に入っているし、コーディング用途なら東プレスイッチよりもこちらの打鍵の軽さが好みだ。そのよさが、lube済みキースイッチか、本体内部の構造か、もしくは剛性から来るものかは、はっきりわからないが。

キーキャップ

付属するキーキャップは、OSAプロファイルという少し変わり種。高さはありふれた形状のキーキャップ (OEMプロファイル) に近いが、OSAプロファイルは上面が球面状に少し凹んでいる。

これがよいのか悪いのかわからなかったので、別途買っていたOEMプロファイルのキーキャップと付け替えて試してみた。そもそもキーボードのキーキャップの取り替えを行なったのが初めてだったが、キーキャップだけでも使った時の感触は変わるものだなと驚いた。まずその二種のキーキャップで打鍵音が全然違っていた。OEMプロファイルの方が全体的に静かでおとなしい。OSAプロファイルの方がカチャカチャと気持ちいい音が鳴るが、少しおもちゃっぽい騒がしさもある。音はどちらがよいとも言いにくかったが、少し凹みのあるOSAプロファイルが指を置いた時の座りがよかったので、こちらを使っている。


とても気に入っていて、主に仕事で常用している。使っていて気持ちのよい道具は、仕事の中でちょっとした慰めを与えてくれる。分割キーボードを使っていた時の肩を広げた姿勢ではいられなくなってしまったが、キー入力が多い作業とそうでない作業の緩急をうまくやって、肩に負担がかかりすぎないようにしたい。

*1:ただし、組み立て済みは2022年3月現在在庫切れ

*2:ノブのないバージョンも売っている